マットレス選びで決めることは、実は4つしかありません。
硬さは、体重と寝る姿勢で決める(重いほど硬め、横向きが多いほど表面は柔らかめ)
芯の種類は、2人で寝るか、床に敷くかで絞る
サイズは、肩幅と身長、寝る人数から逆算する
通販で買うなら、お試し・返品の条件と、搬入経路を注文前に見る
人気や口コミの数から選ぶと、体重も寝る姿勢も違う人の感想に引っぱられがちです。
自分の体と部屋の条件を先に決めてから候補を探すほうが、届いてから「思っていたのと違う」となりにくくなります。
腰や肩の痛みが続いている、しびれがあるといった場合は、マットレスを選ぶ前に医療機関で相談してください。
軸1:硬さは、体重と寝る姿勢で決める
同じマットレスでも、体重が重い人ほど深く沈むので、体重が違えば同じ硬さでも感じ方が変わります。
寝る姿勢によっても、体のどこを沈ませたいかが違います。
| 寝る姿勢 | 沈ませたい所 | 硬さの考え方 |
|---|---|---|
| 仰向け中心 | 沈みすぎない | 中くらい〜硬め |
| 横向き中心 | 肩と腰 | 表面が柔らかめ |
| うつぶせ中心 | お腹を沈ませない | 硬め |
| よく寝返りする | 沈みすぎない | 反発が強め |

横向きで寝る人は、肩が沈まないと肩が圧迫され、首から腰までが斜めに傾きます。
そのため、芯はしっかりしていて、表面の数cmだけ柔らかい、2層や3層の作りが合いやすくなります。
体重とのかけ合わせは、50kg未満なら同じシリーズの柔らかめの側から、80kg以上なら硬めの側から試し始めるのが目安です。
50〜80kgの人は中間の硬さを基準にし、寝る姿勢で上下に調整します。
たとえば体重55kgで横向きが多い人なら、中間の硬さを基準に、表面が柔らかめの層を持つ製品を選ぶ、という決め方になります。
体重85kgで仰向けが多い人なら、硬めの側から始め、厚みも15cm以上を目安にして、底つきを避けます。
体重で硬さの「側」を決め、寝る姿勢で表面の柔らかさを決める、と2段階に分けると迷いにくくなります。
2人で寝る場合に、体重や好みの硬さが大きく違うときは、1枚のマットレスで両方に合わせるのは難しくなります。
シングル2台を並べて、それぞれ別の硬さを選ぶ方法なら、片方の寝返りの揺れも伝わりにくくなります。
軸2:芯の種類は、寝る人数と置き場所で絞る
芯の種類は、好みより先に暮らしの条件で半分くらい絞れます。
- 2人で1枚に寝る:隣の寝返りが伝わりにくいポケットコイル
- 床や畳に敷いて、昼間はたたみたい:三つ折りのウレタンやファイバー
- ベッドフレームに載せて、硬めがいい:高反発ウレタンかボンネルコイル
- 今の寝具はそのままで、寝心地だけ変えたい:厚さ3〜5cmのトッパー
コイル入りのマットレスは、基本的にベッドフレームの上で使う前提の製品が多く、床に直接置いてよいかは製品ごとの表示に従います。
三つ折りタイプは、厚さ6〜10cmほどのものが多く、昼間に片付けられて、床でも寝心地を確保しやすいのが強みです。
軸3:サイズは、肩幅と身長と人数から逆算する
マットレスの幅は、メーカーによって数cmの差がありますが、おおむね次の大きさです。
| サイズ | 幅(約) | 向く使い方 |
|---|---|---|
| シングル | 97cm | 1人 |
| セミダブル | 120cm | 1人でゆったり |
| ダブル | 140cm | 1人で広く、2人は狭め |
| クイーン | 160cm | 2人 |
1人で寝るときの幅は、肩幅に左右それぞれ20〜30cmほどの余裕があると、寝返りを打っても端に寄りすぎません。
肩幅が45cmの人なら、85〜105cmほどになり、シングルでちょうど収まる計算です。

体格のよい人や、寝返りが大きい人は、セミダブルを考えます。
2人で寝る場合、ダブルを2人で分けると1人あたり約70cmで、シングル(約97cm)よりかなり狭くなります。
2人で寝るならダブルは窮屈になりやすく、クイーン以上か、シングル2台を並べる方法も比べておくと後悔が減ります。
長さは多くの製品で約195cmです。
身長に15cmほど足した長さが目安なので、身長180cmを超える人は、長さ205cm前後のロングサイズがあるかも見ておきます。
サイズを1つ上げると、フレーム、シーツ、ベッドパッドもすべて同じサイズで買い直すことになる点も、決める前に頭に入れておきたいところです。
軸4:予算は、何で値段が変わるかを知って配分する
マットレスの値段は、次の要素の組み合わせで大きく変わります。
- 芯の素材と、その上に重ねる層の数・厚さ
- コイルの数や、場所ごとに硬さを変える作り
- 中身の密度(ウレタンの場合)
- サイズと全体の厚み
- 表面の生地や、カバーを外せるかどうか
- お試し期間や長い保証など、買ったあとの条件
予算に限りがあるなら、硬さと厚みを優先し、生地や付加機能は後回しにするのが目安です。
寝心地そのものを決めるのは芯と層で、表面の生地は上にベッドパッドやシーツを重ねれば補えます。
ウレタンで長く使いたいなら、同じ硬さでも密度の数字が大きいものほどへたりにくい傾向があり、ここにお金をかける価値があります。
通販で買う前に、お試し・返品と搬入を見る
お試し・返品の条件は、細かいところまで読む
通販専門のマットレスには、一定期間寝てみて合わなければ返品できる「お試し期間」を設けている製品があります。
ただし、条件は製品やブランドごとに違い、変わることもあるので、注文前に商品ページの最新の条件を読んでおきます。
返品できる期間と、届いてから何日目まで申し込めるか
返送料や引き取りの費用がかかるか
開封後・使用後でも対象か、シーツをかけて使うなどの条件があるか
セール品や一部のサイズが対象外になっていないか
返品の受付方法(電話・フォーム)と、引き取りの段取り
条件を読んだら、注文時の画面や条件のページを保存しておくと、あとで条件が変わっても、自分が買ったときの内容を確かめられます。
搬入は、届き方で見る場所が違う
ロール状に圧縮して届くマットレスは、箱が小さく、階段や狭い廊下でも運び込みやすいのが利点です。
その代わり、開封してから本来の厚みに戻るまでに時間がかかる製品があり、戻るまでの目安は商品ページや説明書に書かれています。

平たいまま届くマットレスは、玄関・廊下・階段の曲がり角・寝室のドアを通るかを、マットレスの幅と厚みで確かめる必要があります。
ドアの幅は内側の有効な幅で70〜80cm前後のことが多く、セミダブル以上を平たいまま運ぶなら、立てて斜めにして通せるかを考えます。
一緒にそろえる物
マットレスと一緒に、ベッドパッドとシーツをそろえます。
ベッドパッドは、汗を吸ってマットレス本体を汚れから守る役割で、マットレスと同じサイズを選びます。
ボックスシーツは、マットレスを包み込む形のシーツで、側面の「マチ」の高さが、マットレスとベッドパッドを重ねた厚みより少し大きいものを選ばないと、角が外れやすくなります。

厚さ25cmのマットレスにベッドパッドを重ねるなら、マチ30cm前後のものが目安です。
タイプ別に、候補の形を決める
4つの軸を組み合わせると、探すマットレスの形は次のように絞れます。
| こんな人 | 探す形 | サイズの目安 |
|---|---|---|
| 横向き中心・2人で寝る | 2層以上のポケットコイル | クイーン以上 |
| 仰向け中心・体重重め | 硬めで厚めの高反発 | シングル〜 |
| 床に敷いて昼はたたむ | 三つ折りウレタン | シングル |
| 今の寝具を生かしたい | 3〜5cmのトッパー | 今と同じ |
「横向き中心・2人で寝る」なら、隣の寝返りが伝わりにくく、肩が沈む表面の層があるポケットコイルを、クイーン以上かシングル2台で探します。
「仰向け中心・体重重め」なら、硬めの側の高反発ウレタンで、厚さ15cm以上、密度の表示があるものを候補にします。
「床に敷いて昼はたたむ」なら、厚さ8〜10cmほどの三つ折りで、床に直接敷いてよい表示があるものを選びます。
「今の寝具を生かしたい」なら、硬すぎる寝具には柔らかめ、柔らかすぎる寝具には高反発のトッパーを重ねます。
エムリリー 優反発トッパー(厚さ3cmなど)
エムリリー独自の「優反発」素材のシリーズで、今の敷き寝具の上に重ねるトッパーがあります。同じ素材で、床に敷ける厚さ8cmの三つ折りと、ベッド用の厚さ11cmのマットレスもあります。サイズはセミシングルからダブルまでで、中材のへたりに3年保証が付くと案内されています。
※価格・保証の条件は公式サイトでご確認ください。
どのタイプも、商品ページの寝心地の説明は「その製品が想定している人」に向けた言葉です。
自分の体重と寝る姿勢がその想定に入っているかを見てから読むと、説明に振り回されにくくなります。
注文ボタンを押す前に
最後に、次の5つがすべて埋まっているかを見てください。
- 自分の体重と、いちばん多い寝る姿勢から決めた硬さの側(柔らかめ・中間・硬め)
- 寝る人数と置き場所から決めた芯の種類
- 肩幅・身長・人数から決めたサイズと長さ
- お試し・返品の条件と、その画面の保存
- 玄関から寝室までの通り道の寸法
1つでも空欄のまま注文しそうなら、そこが届いてから困りやすい場所です。
空欄を埋めてから注文するだけで、「思っていたのと違う」の多くは、届く前に防げます。


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