収納付きベッドを壁際に置いたら、ベッドの横の通路が狭くて、引き出しが半分しか開かない。
ロフトベッドの上でマットレスに座ったら、頭が天井に届いてしまう。
ベッドフレーム選びでよく起きるのは、フレームそのものの良し悪しより、部屋の寸法との組み合わせでのつまずきです。
フレームの種類は、床からの高さと、ベッドの下の空間をどう使うかで分かれます。
自分の部屋と使い方の場面に近いところから読むと、候補を2つくらいまで絞れます。
種類ごとに、下の空間と高さが違う
よく見かけるフレームを、ベッドの下の空間の使い方で並べると、次のようになります。
| 種類 | ベッドの下 | 寝る面の高さ |
|---|---|---|
| 脚付きマットレス | 低いすき間 | 低め〜中くらい |
| ローベッド | ほぼない | 低い |
| すのこベッド | 空間がある | 中くらい |
| 収納付き | 引き出し・箱 | 中くらい〜高め |
| ロフトベッド | 机や棚が置ける | 高い |
脚付きマットレスは、マットレスに直接脚を付けたもので、フレームとマットレスが一体になっています。
すのこベッドは、マットレスを載せる床板が、すき間をあけて並べた板になっているものです。
収納付きは、ベッドの下に引き出しや、マットレスごと持ち上げて使う大きな収納を備えたものです。
ロフトベッドは、寝る面を高い位置に上げ、その下の床を机や収納に使えるようにしたものです。
場面1:ワンルームで、部屋を広く見せたい
6畳前後のワンルームでは、ベッドがいちばん大きな家具になります。
部屋を広く見せたいなら、高さが低く、ヘッドボードのないものが向いています。
目線より低い家具が多いほど、部屋の奥まで見通せて、圧迫感が小さくなるからです。
脚付きマットレス
フレームを別に買う必要がなく、届いたら脚を取り付けるだけで使えるものが多いのが特徴です。
ヘッドボードがないぶん、壁際に寄せて置くと、ベッドの幅とほぼ同じ場所に収まります。

その反面、枕が頭側から落ちやすいので、頭側を壁につけて置くのが基本です。
寝心地はマットレス部分の作りで決まるので、コイルかウレタンか、厚みはどのくらいかを、マットレスを選ぶときと同じ目線で見ます。
脚付きマットレスはマットレス部分だけを買い替えられないので、へたったら全体を買い替えることになります。
ローベッド
床に近い高さで、寝転んだときに天井が高く感じられ、部屋が広く見えやすいフレームです。
床に近いぶん、立ち上がるときは敷布団と同じように低い位置から体を起こすことになります。

膝や腰の立ち座りが気になる人は、フレームの床板の高さとマットレスの厚みを足した寝る面の高さを見ておきます。
場面2:収納が足りない部屋
クローゼットが小さく、季節物の布団や衣類の置き場所に困っているなら、収納付きのフレームが候補になります。
収納の形は、大きく引き出し式と跳ね上げ式に分かれます。
引き出し式は、横の通路の幅を測ってから
引き出し式は、ベッドの側面から引き出しを手前に引いて使い、小物や衣類を分けてしまいやすいのが利点です。
引き出しを全部引き出すには、その奥行きに加えて、前にしゃがんで手を入れるすき間が要ります。
ベッドの横に60〜70cmほどの通路を取れるかが、引き出しを使い切れるかどうかの目安です。

6畳でベッドを壁際に置くと、反対側の壁まで残る幅は、部屋の短い辺の長さからベッドの幅を引いた分になります。
短い辺が約2.6mの部屋にシングル(幅約1m)を置くなら、残りは約1.6mで、引き出しを開けても通路は残ります。
ただ、その通路に机や棚を置くと、とたんに引き出しが開かなくなるので、家具の配置とセットで考えます。
跳ね上げ式は、横の通路が要らない
跳ね上げ式は、床板をマットレスごと上に持ち上げて、ベッドの下全体を収納として使う形です。
横に通路がいらず、ベッドの下がまるごと1つの大きな収納になるので、季節外の布団や大きな荷物を入れやすくなります。
床板の持ち上げはガスの力で補助される作りが多いものの、出し入れのたびにマットレスを持ち上げる動作になります。
収納付きのフレームは、ベッドの下が箱になっていて、空気の通り道が少ない作りのものがあります。
跳ね上げ式は、閉めるときに手や指をはさまないよう、取扱説明書の手順どおりに開け閉めしてください。
場面3:床をできるだけ広く使いたい
寝る面を高く上げて、その下に机や棚を置けるのがロフトベッドです。
6畳の部屋でも、ベッドの下の約2㎡を、机や衣類の収納に使えるようになります。
天井までの高さを計算しておく
ロフトベッドでいちばん困りやすいのが、寝る面と天井の間の高さです。
一般的な住宅の天井の高さは約2.4mで、床板の高さが150cm、マットレスの厚みが10cmなら、寝る面は床から160cmになります。
残りは約80cmで、成人の座高(およそ85〜90cm)より低いため、ベッドの上で体を起こすと頭が天井に当たりやすくなります。

床板が低めのタイプを選ぶか、天井の高い部屋に置くかで、この差を調整します。
床板が120cmほどの低めのタイプなら、同じ条件で残りは約110cmになり、ベッドの上で座っても頭に余裕が出ます。
その代わり、下に置ける家具は、机より背の低い棚や衣装ケースが中心になります。
天井付近は暖かい空気がたまりやすいので、夏は寝る面が暑くなりやすい点も、置く前に知っておきたいところです。
柵の高さと、マットレスの厚みの上限
ロフトベッドには、転落を防ぐ柵がついています。
厚いマットレスを載せると、柵が実際に体を受け止める高さが低くなってしまいます。
多くの製品で、載せてよいマットレスの厚みの上限が決められているので、取扱説明書に書かれた厚み以内のものを選んでください。
はしごの昇り降りが毎晩のことになるので、夜中にトイレに起きる人や、寝ぼけやすい人には負担になることもあります。
大人の寝室に二段ベッドを置く場合も、上段は同じ考え方で、天井までの高さ・柵の高さ・耐荷重の3つを見ます。
耐荷重も製品ごとに決まっていて、ベッドの上で座ったり、荷物を置いたりする使い方も含めて、表示の範囲に収まるかを見ます。
場面4:引っ越しが多い、来客用にも使う
2〜3年ごとに住まいが変わる人は、組み立てと分解の手間を重く見ます。
収納付きやロフトベッドは部品が多く、組み立てに半日かかることもあり、引っ越しのたびにそれをくり返すことになります。
部品の数が少なく、工具なしか、付属の工具だけで組み立てられるものほど、引っ越しのたびの負担が減ります。
脚付きマットレスには、2つに分かれるタイプがあり、1つずつ運べるので、狭い階段の建物でも運び込みやすくなります。
来客のときだけ使うなら、使わないときに立てて片付けられる折りたたみベッドも候補になります。
折りたたみベッドは、たたむ動作がある分、寝る面の厚みや寝心地は、据え置きのベッドより控えめなものが多くなります。
場面5:湿気が気になる部屋、布団も敷きたい
北向きの部屋や、1階の部屋など、湿気がこもりやすい場所なら、すのこベッドが候補です。
床板にすき間があるので、マットレスの下にも空気が通ります。
すのこベッドの中には、マットレスだけでなく敷布団も敷いて使えると表示している製品があります。

今使っている敷布団をそのまま使いたいなら、この表示と、床板の板の幅・間隔を見て選びます。
板のすき間が広すぎると、敷布団ではすのこの段差を感じることがあるので、商品ページの写真や寸法で確かめておくと安心です。
マットレスとフレームの寸法を合わせる
フレームを選んだら、手持ちのマットレスや、これから買うマットレスと寸法が合うかを見ます。
フレームの「外寸」ではなく、マットレスを載せる部分の内寸が、マットレスの幅と長さより少し大きいかを見ます。
床板の高さにマットレスの厚みを足し、寝る面の高さと、柵やヘッドボードとの関係が使い方に合うかを見ます。
壁からの距離、ドアや窓の開き、コンセントの位置、引き出しを開ける通路まで、置いたあとの動きを床に描いて測ります。
シングル用のフレームでも、内寸はメーカーによって数cmずつ違います。
マットレスとフレームを別々のメーカーで買うときは、内寸とマットレスの寸法を数字で並べてから注文すると、すき間ができたり、載らなかったりする失敗を防げます。
マットレスの種類と厚みの違いは「マットレスの種類は素材と硬さで見分ける、コイル・ウレタン・ファイバーの違いと、厚みの目安」の記事で、ベッドにするか敷布団のままにするかは「ベッドか敷布団か、部屋の広さ・収納・片付けの手間・体の悩みで決める二択」の記事で扱っています。
フレームの組み立ては、部品の数が多いものほど1人では支えきれない場面があるので、2人で、説明書の順番どおりに進めてください。
ねじの締め忘れや向きの間違いは、使い始めてからのきしみやぐらつきのもとになるため、組み立てた直後と1週間後に、ねじのゆるみを一度見直すと安心です。



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